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大「来ないのか?だったらこっちから」
大石は、翼に木刀を振り上げた。翼は、何とか回避するが、大石はそのまま横に薙払う。見事に翼のわき腹に木刀が入った。
翼「グッ」
大「こんなもんか?」
翼「まだだ」
翼は、大石に突進していく。しかし、大石は翼を避けて背中に木刀を叩き込んだ。
翼「うっ」
翼は痛みに悶絶する。
大「弱過ぎるだろ。これで総隊長に嫉妬?嘗めてんのか?」
翼「くっそー」
翼は道場の床を叩く。
大「お前、なぜ総隊長が女なのに隊士に受け入れられたか分かるか?」
翼「知らないよ!」
大「普通、女が戦に出る事を男は嫌う。だがな、総隊長は真っ先に自分が斬りこむんだ。刀を持った大の男達にな。小さい体で平隊士より先にだぞ。お前、同じ事が出来るか?男だって、尻込みする人数がいてもだぞ。お前に出来んのかよ!!」
翼「それは…」
大「自分の力量も分からない。総隊長の影での努力も知らないお前に何が分かるんだよ!お前は甘ったれてるだけだ!総隊長の優しさに甘えてんだ!自分でそんな事も分からないのか?」
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