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近「大石君の言う通りだな。君や日向の兄が知らないだけで、日向は努力をした。だから剣も強い。それに、君は日向の性格等を見ていない。日向の兄が言った事を真に受け、日向を傷つけただけだ」
永「じゃなきゃ、新選組で総隊長なんか出来ねえよ。日向は、平隊士達に女でも受け入れられた。それは剣だけじゃねえ。こいつが努力した証だ」
斎「そうだ。日向は何においても手を抜かない。仕事でも隊士が悩んでいても病気や怪我をしていてもな。隊士に真っ正面からぶつかった。だから日向は受け入れられた。お前とは違う」
翼は、何も言えずに俯いた。
土「そいつを縛れ。とにかく逃げられて新政府にでも情報を流されたら厄介だ。処遇を決めるまで、どこかの部屋に縛りつけておけ」
土方の言葉で総司と原田が翼を縛り、部屋に連れていった。
日「ふー」
土「大丈夫か?」
日向はその場にへたりこむ。土方は、日向の顔を覗き込んだ。微かに震え、疲れた表情をしている。
日「やばっ。腰が抜けたかも」
土「お前は無理し過ぎだ。取り敢えず、居間に戻るか」
土方は日向を抱き上げ、皆と居間に戻った。
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