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「フゥ、じゃあ仕方がない、こちらで処分しますかね… み な さ ん も 一 緒 に 。」
「わ、わかった!わかったよ!やりゃいいんだろ!」
慌てて黒っぽい髪の男が言う。
しかし、返事はない。
それぞれが、無言で清掃作業に取りかかった。
近寄ると、腕の骨が骨が割れた(溶けた?)ように剥き出しになっていて、赤い。しかし、血液は見あたらない。
手の痕跡以外は、人であったのかも分からない血肉ばかり…飛び散って焦げていた。
レアのように見えた赤黒い固まりもカリカリしていた。
いつ誤作動してもおかしくない、私達もこんな風になるんじゃないかと思うと、緊張と恐怖で手が震えた。
肉を片付けて、八角形の部屋の真ん中に清掃道具を置く。
と、最後に金髪の女性が残った小部屋で、ブーンという起動音がした。
「イヤぁああああ!!」
悲鳴を上げて女が部屋から飛び出すと…
「……ッフ…」
笑 っ た 。
司会者が。
このクイズショーを、この地獄を、楽しんでいるのだ…。
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