├其の壱

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恐怖。 恐怖だった。それしかなかった。 参加者は全員、ここで初めて自分が参加者しているクイズがどういうものなのか知った。 ここで、小部屋の仕切りがなくなり、八角形の部屋に出る事ができた。 「ふざけんな、どういう事だ!」 ブラウンというには暗い髪色で、ウエーブがかかった短髪の男性が、天井にむけて怒鳴る。 この男は、先ほどの握手の場面では認識されなかった、その他の人物の1だ。 「出して、ここから出してください!」 金髪の女性が泣きそうな声で、見えない天井の声の主に向かい抗議する。 「やってられないわ!出してよ!」 赤い髪の女も叫ぶ。 自分(金髪男性)も天井を見上げたが、中央に吹き抜け?らしい暗い穴はあるものの、シンプルな電灯があるだけであった。
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