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泪の祖父、光 隆道は泪達がホーリースターズである事を知る人物。話が終わるといよいよ生徒全員が気になる転校生の紹介となった。
「次は転校生の紹介だよ~ん♪」
朝礼となるといつもこうだ。そのため実の孫娘である泪はとてつもなく恥ずかしい思いをしている。
「それじゃ上がってきとくれ」
「どんな人かな?」
「男か?女か?」
周りの生徒全員が転校生に興味深々になり、ざわめき始めた。そして、5人の転校生の姿がステージ上に現れた。しかも全員美形。その瞬間、予想外の出来事が起きた。
「「「キャーっ❤」」」
「おっオイあれ!💧」
「まっマジかよ!?💦」
いきなり周りの生徒全員が騒ぎ始めたのだ。何が起きたのかわからない泪達は戸惑った。
「なっ何?何騒いでるの!?💧」
「耳が痛いでございます~💧」
戸惑う泪達を尻目に5人の転校生の紹介が始まったのであった。
「皆~静かにしよ~ね~♪」
隆道のその一声で一時的に静かになった。
「それじゃよろしく~♪」
5人全員が声をそろえて返事をすると、その内の1人が前に出た。
「俺、黒田 椎名!よろしくな!」
「キャーっ❤椎名く~ん💕」
「やっぱクールだな!」
「あーっ!今朝の奴ー💢」
黒田 椎名と名乗った少年は今朝泪と加奈が出会ったばかりだが、段ボール箱の下敷きにされた加奈は怒りが込み上げてきた。
「白石 智美です。よろしくね♪」
「キャッ!可愛い~💕」
「智美ちゃ~ん💕」
「耳が更に痛いでございます💦」
白石 智美と名乗った少女は白がよく似合う。キュートな猫ボイスが印象的で髪まで白い、いわゆる白髪美人だ。
「はいは~い!あたしは赤沼 茜!よろしく♪」
「「「茜さ~ん💕」」」
「なんで男子だけ騒いでるんだ?」
「皆さん嬉しそうですね~♪」
赤沼 茜と名乗った少女は赤がよく似合う。顔にはそばかすがあり、そのそばかすが顔の美しさをより一層引き立てている。
「青木 陽…」
「「「キャーッ陽様~💕」」」
「今度は女子が騒ぎ始めたぞ💧」
「もうどうなってるのーっ!?💦」
青木陽と名乗った少年は青がよく似合う。口数は少ないためかどことなく逞しさがある。いよいよ最後の1人となった。
「黄麻 春です。よろしくお願いいたします」
黄麻 春と名乗った少女は黄色がよく似合うためか、黄色のピンが春の笑顔を引き立てた。
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