ストーリー24

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部屋中を探してはいたが、天井の方はあまり意識していなかったのだ。だがジュピターに言われ初めて天井を意識した事により、アースは樹々との会話の内容を思い出した。 『もしかしたら、私達じゃ思い付かない場所にあるのかもしれないわね』 『思い付かない場所って?』 『例えば壁の中とか、天井とか?』 (天井……今までの経験上、天井なんて一度も探した事なんてなかった。もし金庫についてるフックがそうだとしたら…) 「そうよ、それ以外に考えられないわ!」 アースは大声を上げながら起き上がり、何か思い付いたように血眼で図書館の天井を見始めた。突然の事すぎてジュピターは何が なんなのかわからなかった。 「あっアース?一体どうしたの?」 「ここにはない、ジュピター!もう一度今間で見た部屋を調べ直すのよ!」 「えぇ!今から調べ直すの!?💧」 「それから守護獣が調べた部屋も含めて全部調べるわ!」 あまりにも唐突すぎるアースの言動に動揺するジュピターは、何があったのかと困惑した。 「でっでもアース、全部調べてたらキリがないんじゃ…💦」 「私の考えが正しいなら平気よ!問題ないわ!」 「そうなの!?💧」 〈アース、聞こえるか!?〉 アースとジュピターが会話をしている途中、慌ただしい様子でコメットから連絡が入った。アースとジュピターはすぐに受信した。 「何かわかったのコメット!?」 〈金庫について色々調べてたらわかった事があるんだ!〉 「わかった事って何?こっちはアースが凄い事言い出して大変なの!💦」 〈金庫に使われてる素材だよ!アルミニウムが金庫の素材として使われてるんだ!〉 「アルミニウムって私がよく料理に使う〈それはアルミホイルだ!💧〉 コメットは慌てていながらも的確にジュピターにツッコミを入れながら調べた結果をアースに報告した。 〈金庫には鉄とか重くて頑丈な金属を使う筈なのに証拠が入ってる金庫には頑丈だけど、向いてないアルミニウムが使われてるんだ!〉 「でもそれなら紙程度なら全然軽いわ!」 〈えっそれどういう事だよ!?💧〉 「コメット!すぐに残りの守護獣の居場所はわかる!?」 〈それなら今徹底的に彫刻が展示されてた部屋を調べてるぞ!〉 急なアースの質問にコメットは動揺しながらも素早く答えた。コメットの答えたを聞いたアースはすぐにコメットとジュピターに次の指示を出した。 「コメットは金庫の暗証番号、そうか明け方を調べて!ジュピターは警察の人を彫刻があった部屋に誘導して!」 〈りょっ了解!💦〉
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