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「連れてくるって誰を連れて来たら良いの!?💦」
「誰でも良いわ!私はこのまま彫刻があった部屋に向かう!」
そこまで言うとアースはジュピターをその場に残し、図書館から出て行ってしまった。そして中央ホールに向かっているマーズ達は歩が仕掛けた罠の妨害に遭いながらも、なんとか中央ホールに向かっていた。
「予想以上に罠が多いな!💧」
「それはそうだよ!コメットも言ってたけど中央ホールに繋がってるルートには全部あるんだよ!」
「兎に角今は走って!」
マーズ達は先越されまいと必死に走っている内に中央ホールに着いた。それと同時に麒麟と白虎の2人も現れた。どうやら両者同時に着いたらしい。
「着いた!」
「意外と速い!」
「ヴァルキリー・マリアは!?」
「あったわ!彼処よ!」
マーズが指差した先にはヴァルキリー・マリアが展示されていた。だがその周りは警察と電気の檻で囲まれていた。
「ヤバイな、周りが警察と電気の檻で囲まれてる💧」
「十中八九歩が張った檻ね」
「どうするの麒麟?ヴァルキリー・マリアの周りが大変だよ」
「兎に角今は時間を稼ぐのよ」
麒麟は白虎に時間を稼ぐように言った。麒麟は何かしらの方法でヴァルキリー・マリアを手に入れるつもりらしく、とても冷静だった。その様子を見ていたヴィーナスはその考えをすぐに悟り、マーズとマーキュリーに伝えた。
「あっちは何か策があるみたいだ。注意して」
「策って、一体何があるんだ?」
「それより警察の人達が来るわよ!」
マーズの声に反応したマーキュリーとヴィーナスはとっさにかわし、自分達もまた戦い始めた。人数は少ないがヴァルキリー・マリアの周りに張っている電気の檻にぶつけないように注意していた。
「電気の檻がある分戦いづらいな」
「けど感電したらひとたまりもないよ!💦」
「2人とも気を付けて戦ってね!」
「わかってるって!」
マーズ達は互いに注意しながら戦い、警官を感電させないようにしていた。そんな中、戦っている中マーズはある事に気付いた。
「変だわ、コメットの情報じゃ守護獣の式神も一緒の筈なのにいない」
「言われてみれば!」
「一体何処に!?」
麒麟と白虎と行動を共にしていた筈の狛がいない事に気付き、一層警戒心を高めるマーズ達。すると突然、警官達がヴァルキリー・マリアを見て騒ぎ始めた。
「おい!七瀬刑事の息子さんが造った檻が破られてるぞ!」
「うわぁあっ!ヴァルキリー・マリアの傍にデカイ犬がーっ!💦」
[俺は狼だっつうの!💢]
「狛だわ!」
「彼奴いつの間に!?💧」
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