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「相変わらず、運が良い奴だな」
「これくらいいつもの事だよ」
((((いつもの事なの/かよ!?))))
アースと歩の話しを聞いていた朱雀達はさっきの事がホーリースターズと歩の間ではいつもの事だと聞き、とてつもなく驚いた。ジュピターに至っては天然なせいか、それともなれたのかあまり驚いていなかった。
「今回こそお前達を捕まえる」
「やれるものならやってみなよ。ま、それ所じゃないだろうけどね」
「なんだと?どういう言う事だ!?」
アースの言葉を聞いた歩は挑発に乗りそうになり、やれやれと呆れた様子でアースは電気が直撃した天井の部分を指差した。歩や朱雀達はアースが指差している方向を見た。そこには穴が空いて天井の空洞が見える筈なのだが、代わりに何か黒い物が見えた。
「何、あれ?」
「なんか黒い塊みたいだぞ」
「……鉄?」
[ちょっと待て、あれなんか蓋みたいな感じしないか!?]
真理は突然現れた黒い物体を見て何かがついている事に気が着いた。確かにその黒い物体にはダイヤルのような物がついていたため、蓋のように見えた。
「なんであんな所に蓋が?💧」
[この感じ、天井が壊れたから今ならわかるぞ。あれは俺達が探してた奴だ!]
「間違い……ないよ…。あれ…は、金庫……よ!」
「ってかなんであんな所に金庫があるんだよ!?💦」
〈アース、頼まれてた情報がわかったぞ〉
朱雀達が天井に金庫がある事に驚いている時にコメットから連絡が入った。
「それでどうしたら開くようになってるの?」
〈本当はリモコンかなんかで操作するんだけど、俺が操作して金庫を開けるよ〉
コメットがそう言うとすぐに金庫のダイヤルが周り始め、機械の音がしたあとに蓋が伸びるようにして開いた。それを見たジュピターや朱雀達、何より歩は驚いた。
「なんだありゃ!?」
「金庫の………蓋…が……伸びた?」
[あれっ!?金庫ってあんな開き方するっけ!?]
「すごーい!金庫の蓋が伸びた~✨」
「こんな金庫が存在したのか…💧」
歩は金庫の仕組みに驚きながら金庫の蓋が完全に降りて来るのを待った。そして蓋が完全に降りると、歩は上に資料が乗っている事に気付いた。
「これは資料?」
「その資料読んでみなよ?館長さんについて色々とわかるよ♪」
アースにそう言われた歩は、すぐに資料を手に取って書かれている内容を読み始めた。そして資料を1枚1枚素早くかつ丁寧に読んでいる内に何かに気付いたようだ。
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