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そしてアースとジュピターは歩に追われながらも、決めていた集合場所の南のエリアに向かっていた。
「アース歩君まだ追い掛けて来るよ!💦」
「どんだけ私達を追い掛けたら気が済むのかな~」
「お前らなんで呑気に話しながら逃げてんだ!?っていうか逃げるな!」
「逃げなきゃ意味ないも~ん」
「待てコラーッ!!💢」
アースは余裕な表情をしながら普通に走り、ジュピターは混乱しながら走っていた。歩は懸命に2人を追い掛けており、時には造形を発動させて捕獲を試みていた。
「これでも喰らえ!」
「キャーキャーキャーキャーッ!!💦」
「あ~らら~、こんなに神力使っちゃって勿体ないな~」
歩が放って来る造形による攻撃を懸命にかわしているジュピターに対し、アースは前を見たまま余裕な様子で造形による攻撃をかわしていた。その途中でヴァルキリー・マリアを盗った麒麟達を追っていたマーズ達と合流した。
「あれっ?マーズとマーキュリーそれにヴィーナス」
「アース、ジュピター!ってうわっ!?💦」
「ちょっなんだ今の!?💧」
「歩君が造形で攻撃して来てるんだよ~」
「んな呑気な事言うな!💧」
途中で合流したまでは良いが、その際に歩の攻撃に巻き込まれたためマーズ達も一緒に逃げ始めた。
「それよりヴァルキリー・マリアはどうしたの~!?💦」
「守護獣の式神に油断して先に盗られたんだ!💧」
「追い掛けなかったの!?」
「追い掛けたけど歩が仕掛けた罠のせいで見失ったのよ!💧」
「それより今は逃げよう!いくらなんでもこれを受けたらひとたまりもないよ!💦」
〈皆聞こえるか!そのまま南のエリアに出ると警官が大勢いるんだ!〉
「マジかコメット!?💧」
〈多分見えない所に隠れてたんだよ!〉
コメットから緊急の連絡を受けたマーキュリーはこれはまずいと思った。マーキュリーだけではなくマーズ達も逃げるのが難しいのではないかと考えた。ただ1人、アースは余裕そうな様子でマーズ達に指示を出した。
「それじゃあ予定を変更して東エリアに行こう!」
「また急に凄い事言い出した!💧」
〈逃走ルートいきなり変更かよ!💧〉
「今は逃げるのが先だよ~」
アースの急な逃走ルートの変更に驚くマーズ達。そんなマーズ達にもお構いなしにアースはどんどん先に進んで行く。
「コメット東エリアはどうなってる?」
〈人数は最初に言った20人のままだ。隠れる場所も少ないぞ!〉
「さぁ皆、このまま東エリアに直行だよ!」
「直行ってお前、歩の奴がまだいるぞ!?💦」
〈それは俺に任せとけ!〉
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