ストーリー24

23/26
前へ
/682ページ
次へ
そしてアースとジュピターは歩に追われながらも、決めていた集合場所の南のエリアに向かっていた。 「アース歩君まだ追い掛けて来るよ!💦」 「どんだけ私達を追い掛けたら気が済むのかな~」 「お前らなんで呑気に話しながら逃げてんだ!?っていうか逃げるな!」 「逃げなきゃ意味ないも~ん」 「待てコラーッ!!💢」 アースは余裕な表情をしながら普通に走り、ジュピターは混乱しながら走っていた。歩は懸命に2人を追い掛けており、時には造形を発動させて捕獲を試みていた。 「これでも喰らえ!」 「キャーキャーキャーキャーッ!!💦」 「あ~らら~、こんなに神力使っちゃって勿体ないな~」 歩が放って来る造形による攻撃を懸命にかわしているジュピターに対し、アースは前を見たまま余裕な様子で造形による攻撃をかわしていた。その途中でヴァルキリー・マリアを盗った麒麟達を追っていたマーズ達と合流した。 「あれっ?マーズとマーキュリーそれにヴィーナス」 「アース、ジュピター!ってうわっ!?💦」 「ちょっなんだ今の!?💧」 「歩君が造形で攻撃して来てるんだよ~」 「んな呑気な事言うな!💧」 途中で合流したまでは良いが、その際に歩の攻撃に巻き込まれたためマーズ達も一緒に逃げ始めた。 「それよりヴァルキリー・マリアはどうしたの~!?💦」 「守護獣の式神に油断して先に盗られたんだ!💧」 「追い掛けなかったの!?」 「追い掛けたけど歩が仕掛けた罠のせいで見失ったのよ!💧」 「それより今は逃げよう!いくらなんでもこれを受けたらひとたまりもないよ!💦」 〈皆聞こえるか!そのまま南のエリアに出ると警官が大勢いるんだ!〉 「マジかコメット!?💧」 〈多分見えない所に隠れてたんだよ!〉 コメットから緊急の連絡を受けたマーキュリーはこれはまずいと思った。マーキュリーだけではなくマーズ達も逃げるのが難しいのではないかと考えた。ただ1人、アースは余裕そうな様子でマーズ達に指示を出した。 「それじゃあ予定を変更して東エリアに行こう!」 「また急に凄い事言い出した!💧」 〈逃走ルートいきなり変更かよ!💧〉 「今は逃げるのが先だよ~」 アースの急な逃走ルートの変更に驚くマーズ達。そんなマーズ達にもお構いなしにアースはどんどん先に進んで行く。 「コメット東エリアはどうなってる?」 〈人数は最初に言った20人のままだ。隠れる場所も少ないぞ!〉 「さぁ皆、このまま東エリアに直行だよ!」 「直行ってお前、歩の奴がまだいるぞ!?💦」 〈それは俺に任せとけ!〉
/682ページ

最初のコメントを投稿しよう!

59人が本棚に入れています
本棚に追加