ストーリー24

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「キレるっていうかありゃとんでもなく野蛮だな💧」 「手裏剣の雨、やばかった」 「そんなにやばかったの?っていうか陽何気に喋るの長くない?」 金庫を探していた茜達から話しを聞いた智美はその時の様子があまり想像できないらしく、少々混乱していた。春はヴァルキリー・マリアを抱えた状態で話し掛けた。 「いつも私ばかりが彼女の相手をしているから皆は動揺しても仕方がないわね」 「春はいつから知ってるの?」 「光の踊り子の時はそんな感じじゃなかったけど、紅の涙を盗み出した時から激しくなってたわ」 「「「「[[えっ?💧]]」」」」 春の話しを聞いていた茜達は、春の答え方に思わず疑問を抱いた。只でさえ容赦がなかったアースの攻撃がまるでまだ威力が上がると言っているように聞こえたからだ。 「ちょっちょっと待てよ春、その言い方はまるでまだあれがほんの序の口だって言ってるみたいじゃねぇか💦」 「これはあくまで私の考えだけど、彼女はまだ本気を出しきってないと思うのよ」 アースがまだ本気を出しきっていないと言われた茜達は絶句した。 「それって、春もまだ本気出してないよね?💧」 「最初はそうだったけど、段々と追い詰められてるの」 [おい嘘だろ!?💧] 「嘘じゃないわ、彼女まだ余裕そうだったし」 春が追い詰められていると聞いた茜達はアースがとてつもなく強い事を実感し、それと同時に危険な存在だという事を認識した。 「兎に角今は美紅さんの所に戻りましょう。茜の手当てもしなきゃ」 「そうだね」 [その前に椎名、茜の血はどうすんだ?] 「今穴掘って捨てる所だよ」
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