ストーリー25

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光学園では全学年が同じ日に期末テストが開始され、同じ日に終わるようになっていた。そして泪達もテストを受け、無事に赤点を回避する事ができた。 「終わったーっ!💧」 「あとは今までの成績がどう出るかね」 「春達も大変だったね、仕事しながら勉強って」 「一番大変なのは美紅さんですよ。椎名の面倒見るのが大変だったみたいですし💧」 「「だよね~💦」」 春の話しを聞いた泪と導は困り顔をしながら椎名の様子を想像した。すると周りにいたクラスメイト達が3人に話し掛けて来た。 「春様、マネージャーの美紅さんとはどういう方なんですか?」 「美紅さんは私の伯母です」 「えっ!?自分の伯母さんが自分達のマネージャーって事?」 「そのせいか美紅さんはいつまでも独身のままなんです」 「マジ?その話し詳しく聞かせてくれ」 「それ私でも初耳なんだけど💧」 春達と美紅との関係は大体知っていた泪と導だったが、美紅が独身だと言う事は始めて聞いたため驚いていた。導に至っては知らぬまに録音機を手に持っていた。クラスメイト達も興味津々で周りに集まって来ていたが、教室の外から茜が春の名前を読んだ。 「春ー、そろそろ行かないと遅刻するよー」 「わかったわ。この話しはまた今度でお願いします」 「OK。忘れんなよ~」 (よっしゃ取材の先約ゲット!) (良かった~。ナイスタイミングだよ茜💦) 導は春とちゃっかり取材の約束をし、心の中で喜んでいた。泪はクラスメイト達が春達と美紅との関係を春に聞いて来た時はとてもひやひやしながらも、上手いタイミングで茜が来てくれたため安心した。もし話す事になれば春達の過去について話す事になってしまうと考えたのだろう。 「っていうか導、本当にさっきの事取材する気なの?」 「大丈夫だよ。春達の都合に合わせて記事にするから」 「気を付けてよね」 泪は念のため導に注意し、そのまま教室を出てある場所に向かった。そのある場所というのは樹々がいる大学部の料理棟だ。 「樹々ったら、急に呼び出してなんなのかしら?」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー Sub 大至急! ちょっとお願いしたい事があるから大至急大学部に来て! 勿論、料理棟の方よ? ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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