ストーリー25

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「泪、今日は部活来るの遅くなかった?」 「それが樹々に呼び出されて大学部の料理棟まで行ってたのよ」 「樹々に呼び出されたって事はまたパシらされたのね」 「縦15㎝横25㎝のタッパーに沢山入ったマカロンだった」 樹々に呼び出されたと聞いた加奈は、泪が樹々が作った料理や菓子類を取りに行かされていたのだと言う事を悟った。泪はタッパーの正確な大きさとどういう状況かを説明した。泪の話しを聞いていた加奈は、次のターゲットが樹々の依頼により決まっている事を知った。 「じゃあ次にアタシ達が盗むのはその掛け軸なの?」 「そう言う事。掛け軸の名前は『天地創造』って言うんだって」 「なんか名前だけでも凄そうね」 加奈は練習をしながら泪に話しの内容を聞いていた。泪に至ってはボールを普通に投げているような感じだ。 「それで導や流達には伝えたの?」 「まだよ。料理棟から距離があるからそんな余裕全然ないし💧」 「そうよね。それでマカロンはどうしたの?」 「更衣室に置いて来たよ」 そう言いながら泪はボールを使い踊り始めた。加奈もリボンからフープに持ち変えて他の演技の練習を始めた。その頃光学園から出た春達はガーディアンの仕事をしていた。 「それじゃあ次の服に着替えて下さい」 「わかりました」 「服が沢山あって本当に大変だよね、撮影のお仕事」 「茜ぇ、お前毎日こんな事してんのかよ?」 「最初は大変だったけど慣れれば問題ないわ」 茜はそう言いながらスタッフに渡された撮影用の服を受け取ると、そのまま更衣室に入って行った。春達もスタッフから撮影用の服を受け取り、急ぎ足で更衣室に入った。 「急いで着替えないと!💦」 「茜も早く着替え「2人とも遅いわよ」 「「早っ!?」」 更衣室に入った途端既に次の撮影用の服に着替えていた茜の姿があったため、春と智美はその状態にとても驚いていた。 「茜前より着替えるの早くない!?」 「前にルイルイ達と一緒に遊園地のコスプレできるお店に行った時よりも早いよ着替えるの!」 「まぁ慣れよ、慣れ」 「慣れでそんなに早く着替えられるの!?💧」 茜の着替えの早さにただ驚く事しかできないため、春と智美は撮影用の服に着替える事などすっかり忘れていた。 「そんな事より2人共早く次の服に着替えなよ💧」 「あぁっそうだった!💧」 「早く着替えなきゃ!💦」 茜に言われようやく思い出した春と智美は急いで次の撮影用の服に着替え始めた。
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