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だが先に着替えていた茜のようにはいかず、戸惑っていた。
「あ~んこの服着替え難い~💦」
「文句言わないの!スタッフの人達待たせてるんだから!💧」
「でもこれ本当に着にくいよこの服!胸キツいもん!💦」
「智美、ちょっとサイズ確認するわよ」
そう言うと茜は智美の背後に周り、サイズを確認した。智美に用意された撮影用の服に書かれたサイズはSと書かれて
いた。
「あ~、これは智美には小さすぎるわね💧」
「やだっ!このスカートちゃんと止めたのにズレちゃう💦」
「それサイズが大きいんじゃなくて止める位置が違うのよ。制服のスカートと同じになってるし」
「そうなの?💦」
着替えに戸惑っている春と智美に的確にアドバイスを施し、着替えを手伝う茜。
「茜って服の事については結構詳しいね」
「ガーディアンズの時はモデルの仕事の方が多いからね。
着替えも10秒以内でできるようになっちゃった」
「そんなに早く!?💧」
「茜凄すぎだよ!💧」
10秒以内で着替えられるようになったと茜から聞いた春と智美は驚いていた。10秒以内で着替えられるようになるという事はある意味神業に近い。
「モデルの仕事って結構大変なのよ。次から次に服を着替えなきゃいけないから」
「精神的に疲れそうね」
「それよりこの服どうしたらいいの!?💦」
茜の仕事の状況を聞いていたが、智美は上着のサイズが合わずに着れない状態に陥っているためか、涙目になっていた。
「サイズが合わないから着れないんだっけ?」
「このままじゃ着れないよ~💦」
「智美泣かないの!」
春は混乱する智美をなだめようと慌てるが、茜は智美が持っていた服をそのまま取り上げた。
「アタシがスタッフさんに頼んで他のサイズがないか探してもらうわ。その間に残りの服着といて💧」
「お願いするわ💦」
茜が智美に用意された撮影用の服の他のサイズを探しに更衣室を出ようとした時、勢いよく更衣室の扉が開き既に次の撮影用の服に着替えていた椎名が勝手に入って来た。
「おい何モタモタしてるん゛!?💧」
「「キャーッ!!💦」」
「何ノックもせずに勝手に入って来てんのよ!💢」
「ヘブシッ!」
まだ着替えている途中だった春と智美は、いきなり椎名が更衣室の扉を開けて入って来た事により悲鳴をあげた。椎名もその状態の春と智美を見て思わず固まり、茜は躊躇う事なく椎名の腹に蹴りを入れて更衣室の外に蹴飛ばした。
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