ストーリー25

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「ある、という訳ではありませんが相手に不利な状況になればと思ってます」 「本気で行くのかよ?相手はお前と愛称が悪い炎属性だぜ?」 「ポーカーさんもそれと似た状況で薔薇十字の誓いを解くはめになったのよ!💧」 クローとスイは歩に今回の仕事は危険だと主張し、歩を止めた。ギアとアイヴィは何も言わずにその様子を見ていた。 「わかってるさ。けど、そのままにしておいたら奴等はまた加奈を殺そうとする」 「それ、自己満足にしか聞こえないぞ?」 ギアは呆れたという表情で歩に言った。すると歩がいつも使っている携帯電話に着信が入った。 「全員静かに!エビル」 「はい。もしもし?……どうしたんですか?…………本当ですか!?…………わかりました、すぐに 行きます!」 「サツの連中からか?」 「なんて?」 「ホーリースターズが予告状を出した」 ホーリースターズが予告状を出したと聞いたローゼン・クロイツのメンバーはまさかという表情をした。マスター・ロゼットは歩の顔を見ながら訪ねた。 「その様子からして、奴の所だな」 「これなら奴の側近も自由には動けないでしょう」 「エビル殿、今から向かうのですか?」 「すぐ行くって言ったからな」 そこまで言うと歩は席を立ち、扉を開けて部屋をあとにした。その頃、泪達はと言うと愛の家で天地創造と騙し取った相手の事を調べていた。 「どうだ?何かわかりそうか?」 「う~んわからない訳じゃないが、変に情報が少ないな💧」 「情報が少ないの?」 「ひょっとしたら手書きでファイルを作っているのではないでしょうか?」 輝が証拠が手書きで書かれたファイルではないかという考えを言うと、導は困った様子で言った。 「手書きか~、それならあり得なくないな」 「だけど輝、仮にそうだとしてもそのファイルを探すのが大変なんじゃない?」 「加奈の言う通り、そうなると困るな💧」 「せめてそれだとわかるヒントがあれば良いのでございますが…💦」 証拠がファイルである可能性があるとなるとどうやって探すかで悩む流達。悩んでいた流は隣で携帯電話を弄っている泪に話し掛けた。 「泪、お前何携帯弄ってるんだよ?」 「ん~?樹々が言ってた友達の天地創造盗った人の日常生活調べてる」 「日常生活なんて調べてどうするんだよ?」 「とりあえず載ってる情報の中で家の中の様子はないかな~っと思ったの」
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