59人が本棚に入れています
本棚に追加
「皆さん嬉しそうでしたよ?」
「あんな奴のどこか良いの!?」
愛はいつものペースで話を進めるが加奈は今朝の事もあって椎名に対する怒りが燃えていた。
「あの5人、何処かで見たような」
輝の言う通り、泪達は春達を何処かで見た気がしてならないのだ。
「アイドルだったりして!」
「「「まっさか~」」」
泪達はそう言いながら自分達の教室に戻って行った。その頃、転校してきた春達は隆道のいる理事長室にいた。
「あ~どうだったかなん?」
「倒れない人がいたので驚きました」
「あぁ、泪ちん達の事かなん♪」
隆道が泪の事を聞くと春は首を傾げた。春の反応を見た隆道はすぐ泪達が誰の事なのかを説明した。
「泪ちんは私の孫娘だよ~ん♪」
「お孫さんいたんですか?」
「うん、泪ちんの他にもあと2人いるんだ♪」
ぶいさいんをしながら言う隆道を見た春達は孫娘の泪が大変だろうと思った。春達が教室に向かったのを確認すると、隆道は一息ついた。
「ん~あの子ら、ちょいと厄介だの~」
隆道は春達が隠している事を既に見抜いていた。この日を境に怪盗ホーリースターズに困難が立ちはだかると考えた。
「まぁ泪ちん達の事だし大丈夫か♪」
そう言いながら隆道は机の上に置いてある資料を片付け始めた。
1-A 泪、導クラス。担任、倉本
「知っていると思うが、改めて自己紹介をしておう」
「黄麻 春です、改めてよろしくお願いします」
春が軽く微笑んだだけでその場で気絶した。
「まただ~💧」
泪はまたしても気絶した生徒を見て思わずため息をついた。写真を撮る準備していた導は全員が写るように撮った。倉本は
(ワケがわからん)
っと心の中で呟いた。
「まぁ倒れてない奴は紹介しろ、それじゃあ光、頼む」
泪は返事をするとその場で立った。
「光 泪です。よろしくお願いします!」
「もしかして理事長の…」
「あんな人でも祖父なんです💦」
泪は顔を引きつりながら恥ずかしそうに隆道の孫娘である事を話した。泪が自己紹介を終えると、次に導の番が回って来た。
「俺はてんか「立って言え立って💢」
席に座りながらじ自己紹介をしようとする導を泪は無理矢理立たせて自分は素早く座った。導は面倒くさそうに名前を言った。
「俺は天界 導、新聞部所属だ。以上!」
そう言ってすぐさま席に座り、必要な写真を選び始めた。
最初のコメントを投稿しよう!