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ゴゴゴゴゴゴ……
ゴゴゴゴゴゴ……
威圧感のある地鳴りと共に、街の守護者(ガーディアン)がやって来た。
守護者と呼ばれる人々は、特殊な事…この街では事件から護る力を持っている。
竜次と名も知らぬ神様は、守護者に見えない殻(バリア)を作ってもらい、それに入ろうとしていた。
が…
「守護者?私は結構ですよ。祠に帰れば何の支配も受けないですし、そろそろ紅突さんと有矢が着かれる頃でしょう。それでは、竜次さん。またお会いしましょう。」
「おぃ、待てや!!!最後まで名乗らんてどうゆうことやっ!!!」
「これは、失礼しました。私の名前は…
神様が口にした名前を聞いた竜次は目を丸くして声を再び荒げて言った。
「なんやって?!その名前は…!」
ゴゴゴゴゴゴ…
ゴゴゴゴゴゴ………
地鳴りは紅突の元へも、きちんと届いていた。
『なんで、今事件が起こるんだ!!』
木々が騒ぎ、辺りがざわざわしている中、地鳴りが激しくなる中を紅突はただ走って行った。
祠へ着けば、1人でも多くの人が幸せになると信じて…
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