天災少女、事件に遭う

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「はぁ」 半ば呆れながらその場を離れようとする竜次。 「お待ちください、竜次さん。今私が参った理由をお聞きにならないのですか?」 「いや、知らんでもえぇわ」 少しぶっきらぼうに答える竜次を他所に、少女は言う。 「竜次さんは紅突さんて方、知ってますか?」 「アカツキ…やと?」 「どうやらお知り合いのようですね」 「知ってるも何も…」 急に紅突という言葉が出てきたので、驚きを隠せない竜次は同時に疑問も浮かんだ。 「なんで神様?が、紅突のこと知っとるん?」 「あら、呼び捨てにしあう仲なのですね。有矢(ありや)が聞いたら、さぞかし嫉妬するでしょうね」 「あ、りや?誰や、そいつは?」 自称神様と名乗る少女は、こんなことも知らないの?と頬に字が浮かび上がりそうなくらい、不思議そうな顔をした。 「誰って…聞いておりませんでしたか? 紅突さんのお兄さんですよ?」 竜次は本日3回、命に関わりそうな程、驚かされた。
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