エストック

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■分  類■ 両手剣   ■原 産 国■ 西欧   ■使用年代■ 14~16世紀   ■全  長■ 80cm~   ■重  量■ 0.8~1.5kg程度     刺突に特化した両手剣。 レイピアの前身である。 刀身の断面は菱形。 先端に行くにつれて尖っていく、言わば極端に縦長の二等辺三角形である。 ショートソードなどと比較して刃幅が狭く、耐久力は低い。 一般に全長150cm以上が多いが、それ以下も存在する。 ドイツ語でパンツァーステッチャー。   相手の武器もエストックやレイピアなら、攻撃を受け流しての反撃が可能である(レイピアよりかなり長いためある程度の制限はある)が、それ以外の武器は破損の危険があるため、基本的に受け流しは不可能である。 さらに、チェインメイル(無数の金属の輪を編んだ対斬撃用防具)などは貫通可能であるが、プレートアーマー(金属板でできた一般的な防具)は貫通できない。   しかし、当時金属加工技術が発展途上でプレートアーマーの生産性は悪く、戦場では未だにチェインメイルが主流だったため、これらの欠点はあまり重視されなかった。 長い全長を持つため、相手の武器の射程外から攻撃が可能で、槍や大型両手剣が相手ではない限り優位に立つことが可能だった。 シンプルな形状で整備性や生産性が良く、下級兵士が主に使用した。   鎧の発展とレイピアの出現で、エストックは次第に衰退する。  
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