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「今日はどうすっかなぁ」
春の暖かさから夏の暑さに変わろうとする季節・5月。
雲一つない空の下で俺・神谷湊(カミヤ ミナト)は誰に問いかけるわけでもなく呟いた。
身長178センチ、長くもなく短くもない黒髪に黒い瞳。どこにでもいる普通の高校生である。
あ、でも普通でもないな。
周りの人間のほとんどは魔法が使えるが、俺は使えない。
魔法使いとして生まれながら俺は魔法を使うことが出来ない落ちこぼれだ。
別に使えなくて苦労するわけでもないのだが……
俺の紹介はこの辺にしておいて、魔法について説明でもしておこうか。
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