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「まあいいじゃないか。あれだけ戸惑った湊の姿は滅多に見れないからな~。」
そう言いつつ、蒼真からカメラを受け取ったのは神崎諒(かんざきまこと)。
湊とは小さい頃からの知り合いで腐れ縁で今までつるんでいる。
「・・・そんな事より、女の子達フリ過ぎじゃないの?」
諒の脇からカメラを覗きつつ呆れているのは近衛遥(このえはるか)。
諒同様小さい頃からの知り合いで所謂幼なじみだ。
「知らん。向こうが勝手に呼び出すだけだ。」
湊は立ち上がると女生徒の去って行った方に視線を向けた。
「オレよりもお前達の方が多いだろう?」
そう言って湊は四人の方に振り返った。
「さ・・・さぁ、何の事かな?」
「わっ・・・分からないわね~。」
諒と遥は湊から視線を逸らしながら上擦った声で答えた。
「あからさまに目を背けるな。」
ツッコミを入れた湊は四人の脇をすり抜けて一人先に歩き出した。
「・・・んな事より、早く教室行こうぜ。」
四人は早足で湊に追いつくと並んで歩きはじめた。
「そういえば私達まだクラス発表されてないよ?」
そう言ったのは遥。
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