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「さっきの新歓会でやったゲームあるだろ?・・・それで生徒達のクラス決めしたらしいぞ?」
遥の問いに答えたのは諒。
「ゲームで?・・・何か此処の学校自由過ぎない?」
眉間に皺を寄せながら穂乃華は不思議がった。
「ここの高校・・・高校だけじゃないんだけど、校風がかなり変わってるんだよ。」
不思議がる穂乃華の疑問に答えたのは諒だった。
「・・・校風?」
ピンと来ていないのか、穂乃華は一言呟いて固まってしまった。
「そう校風。・・・確かここの校風は・・・」
「・・・『生徒よ、青春を謳歌し自由たれ』。」
説明していた諒の言葉を遮り湊が答えた。
「なるほど、確かにそれなら生徒が自由にやるわけだ。」
理解したのか穂乃華の隣で蒼真が頷いていた。
「つまり中学で出来なかったあれやこれやをこの場所で披露してもいいんだな?」
納得した蒼真は熱く語っていた。
「いいけど、校則に触れない程度でな。」
蒼真の姿を見て、呆れながら湊は呟いた。
「何を言っているんだ玖流少年?・・・・・・校則は破るために存在しているんだぞ?」
いやそんな事無いから。
言葉で反論する気が失せたのか、湊は顔を横に振るだけで反応した。
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