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問い質そうとした瞬間、
「二人共~、何やってんの~?・・・置いてくわよ~!」
背後から遥の声が聞こえてきた。
「ごめん!、すぐ行くよ。」
諒は何時もの爽やかな笑顔を浮かべ、遥達の元へ駆け足で行ってしまった。
「あっ、・・・おい!」
呼び止める暇もなく、諒は行ってしまった。
「何なんだよ、一体・・・」
一人呟きながら、湊も三人の後を追い掛けるため駆け足になった。
―――――
生徒玄関を入って正面の掲示板にクラス発表の紙がある。
・・・はずなんだが、
「何だあの人だかり?」
普通ならクラス発表されたらすぐに自分の教室に行く筈なのにこの人だかりは異常だった。
「また別のイベントの通知じゃない?」
人だかりは掲示された内容に一喜一憂する生徒たちで溢れ返っていた。
「そうでも無いらしいぞ。」
そう言って湊と諒の肩を掴む手があった。
「じゃあ何なんだ?」
振り返ることなく、諒は蒼真に問い掛けた。
「いやまず背後に立った事を突っ込めよ。」
呆れながら湊は諒に指摘した。
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