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「・・・伝説だと?」
「伝説」という単語が出た瞬間、蒼真の目の色が変わった。
「でも中学じゃそんな凄い事は出来なかったんでしょ?」
そんな蒼真を他所に穂乃華が話を進めた。
「そうでも無いさ。・・・彼女は校則すら超越して伝説を造ったこともあるんだよ。」
遥の言葉を継いで今度は穂乃華達に諒が説明をした。
「なるほど、伝説を造りし者(レジェンドメーカー)か。是非遭って見たいものだ」
遭うって言葉間違って無いか?
「そんな事よりオレ達のクラスは確認してきたのか?」
そんな蒼真達の会話を区切り、湊が話題を変える。
「お~、そうだった。・・・安心しろ、オレ達は全員同じクラスだ。」
何に対して安心すればいいんだ?
寧ろ不安しか沸かないんだが?
どうしてそんなにおまえ達は笑顔なんだ?
などなど、不安の種が尽きないが湊はスルーを決め込んだ。
「ならさっさとクラスに行こうぜ?」
そう言い残して一人先に新入生達が賑わう掲示板前を横切って教室に向かった。
学園のアイドル・・・か、大変そうだな・・・
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