雨ノチ晴れ

11/15
前へ
/15ページ
次へ
1日の全て授業がおわり、重い気持ちで一人で帰ろうとしていたときだった。 「美帆!!」 後ろから聞き慣れた声が聞こえてつい後ろを振り向くと、やはりそこには山内がいた。 「一緒に帰ろう」 山内は何故か息切れしていた。 「なんで」 「美帆と一緒に帰りたいから」 「私はあんた「美帆と帰りたいんだ!!」 「…」 美帆は返事もせずに前へ歩きだした。 「美帆!」 山内は美帆の横に並んで歩いた。 「美帆、俺なんかしたか?」 だが美帆は答えなかった。 外は雨が降っていた。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加