雨ノチ晴れ

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「チビに持たれたら私が入れない」 美帆は目を合わせないでそう言い放つと、視界を下におとした。 「あ…ごめん」 その言葉を最後に沈黙が続いた。 気付けばもうバス停につこうとしていた。 「バスもういっちまうじゃん!!」 山内が走りだそうとしていたが、美帆は走ろうとはしなかった。 (もっと山内と一緒にいたい) 言葉にはできないが、美帆はそんなことを思っていた。 バスが走りだした。
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