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あれから5ヶ月―――。
美帆は自分の気持ちに気付きはじめていた。
「美帆!
今日俺友達と帰るから」
「あっそ!
お好きに」
「可愛くねぇぞデカ女!」
「うるさいチビ野郎!」
美帆は自分に正直になれなかった。
出会ってから今まで、ほぼ毎日山内と帰っていた美帆。
一緒に帰れない日はキツいことをいうものの、同時に美帆の胸もキツく締め付けられていたのだ。
山内が女をナンパしていると
「チビにナンパなんて無理よ」
と言ったり、
山内が他の女の話をすると
「何?その子のこと好きなの?」
と言ったり…。
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