入学式

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まー確かに…壇上に上がってからの第一声がそれだったからね。 分からなくはないけど。 「右に同じく。」 「右って誰?真の右には誰も居ないよ?」 「く…不覚」 いや、何が不覚なのかよくわからないよ? 「そろそろ教室に行くぞ。」 話を振ったのは章大なのに…何故そんな偉そうなんだ… と思いつつも言葉には出さず、携帯を開いて時間を確認する。 えっと…11時45分か。確かホームルームが12時からだから、丁度良い感じだね。 席とかも気になるしね。 可愛い子が隣だったら嬉しいんだけどなー。 折角の高校生活なのに…隣がボンボンボンのピザだったらもうお先真っ暗ですよ。 真が隣になってくれても嬉しいんだけどなー。 そしたら毎日女子の制服着てもらお。 「はっ!殺気が!!」 そんな妄想をしていると真が僕の方を見てきた。 何故ばれたし。 まあ、そんなことを繰り返しながら教室に向かうのであった。
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