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どうしてこうなったんだろう……?。
いや……
別に嫌だからって訳じゃないけど、むしろご褒美と捉えたないと色々と怒られる気がする。
「どうしたの一士?」
「え!?」
「何だか難しい顔、してたよ」
対面に座っていたキツネさんが心配そうに声をかけてきてくれた。
「ちょっと考え事をね……ふぅ」
頭の中をリセットする為に白いカップに注がれた紅茶を一口飲み、ため息をついた。
キツネさんも僕と同じ紅茶を飲もうとしていたけど、僕のため息を聞いてカップを降ろした。
それから少し悲しそうな表情を僕に向けた。
「一士……私との、その……で、デート……楽しく、ない……?」
まかさの言葉に僕は『え?』と声を漏らした。
「だって一士、あんまり楽しそうじゃないし……」
「そ、そんな事ないよっ!!」
顔の前で左手をブンブン振って違う事をアピールした。
「キツネさんと、で……デート、出来るのは凄い嬉しいんだけど……」
「だけど……?」
顔が一気に熱くなっていくのが分かる
それに合わせて緊張が心拍数に現れていた。
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