はつデートっ!!

2/11
前へ
/138ページ
次へ
どうしてこうなったんだろう……?。 いや…… 別に嫌だからって訳じゃないけど、むしろご褒美と捉えたないと色々と怒られる気がする。 「どうしたの一士?」 「え!?」 「何だか難しい顔、してたよ」 対面に座っていたキツネさんが心配そうに声をかけてきてくれた。 「ちょっと考え事をね……ふぅ」 頭の中をリセットする為に白いカップに注がれた紅茶を一口飲み、ため息をついた。 キツネさんも僕と同じ紅茶を飲もうとしていたけど、僕のため息を聞いてカップを降ろした。 それから少し悲しそうな表情を僕に向けた。 「一士……私との、その……で、デート……楽しく、ない……?」 まかさの言葉に僕は『え?』と声を漏らした。 「だって一士、あんまり楽しそうじゃないし……」 「そ、そんな事ないよっ!!」 顔の前で左手をブンブン振って違う事をアピールした。 「キツネさんと、で……デート、出来るのは凄い嬉しいんだけど……」 「だけど……?」 顔が一気に熱くなっていくのが分かる それに合わせて緊張が心拍数に現れていた。
/138ページ

最初のコメントを投稿しよう!

137人が本棚に入れています
本棚に追加