はつデートっ!!

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「♪~~♪~~」 鼻歌混じりに僕の少し前を歩いているキツネさん、その手には紙袋が握られている。 あの後、キツネさんに連れられてショッピングモールに入っている洋服店全部を見て回った。 ちょっとその買い物で疲れたけれど洋服を選んでいる時のキツネさんは凄く可愛くて思わず見とれていた時間が結構あった。 「一士っ」 「うん?」 「今日はありがとう、私『しょっぴんぐ』って初めてだけど凄く楽しかった」 くるりと振り返って笑顔を向けているキツネさん 檸檬色の髪が薄赤い夕日を受けていつも以上に輝いている。 キツネさんのそんな笑顔にまた僕の心臓がトクンっと高鳴った。 「僕も楽しかったよ、キツネさんの可愛い所もいっぱい見れたからね」 何だか流れでポロッと口からこぼれ落ちたその言葉にキツネさんは『えっ!?』と驚いて背筋を伸ばして顔を真っ赤にしてモジモジと指を組み合わせていた。 そんなキツネさんの仕草に僕も釣られて俯いた。
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