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夕暮れの中で恥ずかしい沈黙が僕達の間に流れる
俯きながらも互いに何かキッカケを掴もうとチラチラと様子を窺っている。
「あ、あの……一士」
上目遣いで恥ずかしそうに声を出したキツネさん
そんなキツネさんを見て思わず生唾を飲み込んだ。
「あの……ありがと……」
「え?」
消え入りそうな声を僕の沸騰気味の頭がキャッチした。
「私も女の子だから、その……か、可愛いって言われると、嬉しい……よ
モジモジしながら顔を真っ赤にしているキツネさんを見た瞬間ーー。
「大好きです」
「ふぇっ!?」
キツネさんの手を握って思いっ切り告白をしていた。
ポロッと出た一言に顔が赤くなっていくのを感じながらキツネさんをもう一度見た
キツネさんも面食らった表情から僕と視線が合わさるとポンッと音が出そうな勢いで顔が赤くなっていって視線をワタワタと世話しなくている。
「あ、あのっ、あ、あの……は、はじ一士っ!!」
緊張が極限まで来ていてキツネさんは思った通りに言葉が出ないようだったが強い語気の為、思わず背筋を伸ばして返事をした。
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