月の声

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「先生が…いなくなることが怖いの」 「いなくならないよ、絶対に。約束するから」 そっと体を離すと立ち上がり、電気をつけようと扉の近くの壁に向かった。 スイッチに手を置いた時、服のすそを引っ張られたことに気付いて振り返る。 「…ん?」 「約束、破ったら…私も死んじゃうかもしれない」 突然、背伸びをして首に両腕を回してきたかと思うと、唇が重り一瞬で離れた。 もう…このまま床に押し倒してしまおうか? 自制心を失わないように必死で、言葉の意味よりも気持ちを抑えることに精一杯だった。 「………」 「せ…んせい?」 何も言わずに見つめ返していると、少し恥かしそうに微かながら笑顔を見せてくる。 「来いよっ!」 俯いたと同時に腕を掴んで、力まかせに布団の中に連れ込んだ。 着ているものを全て剥ぎ取っていくのに時間はかからなかった。
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