―初め―

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一人の少女が黒く長い髪を揺らしスキップをしながら歩いてくる。 彼女の名前は 猫澤 奏(ネコザワ カナデ) 運動抜群、スポーツ万能 歌う事が好きな女の子 そんな奏は今大好きなケーキを持ちながら家に向かっている。 「フフフ♪ とうとう手に入れた♪ 鏡味屋のジューン・モルゼ♪ あぁ、楽しみだな♪」 そう言いながら信号を渡ろうとした時 キィィィーーーイ!!! 車が急ブレーキを踏む音がした。 ドンッ!!! それと同時に鈍い音がする。 この音が人いや自分が跳ねられたのに気付いたのは道路に落ちた時だった。 “あれ? 頭が無性に痛い……。 身体が動かない……。 それに 血………?” 辺り一面血の海。 黒いアスファルトを赤く染め上げた。 そして奏は意識を手放した。
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