制服は上目遣いでshow

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ほんの数ミリ程度。 そう、相手が殴りかかってきたとして、避けるとき。 数センチではなく、数ミリで避けろと親父は言っていた。 避ける力も最大限に小さくし、決して目を瞑らない。 「ぅお」 うむ、慣れてしまえばこんなもんだ。 「お」 コンマ一秒。 親父はボクシングをやっているせいで、小さい頃から俺にノウハウを叩き込んできた。 「お」 コンマ二秒。 だから、こんな雑魚共が叫びながら俺に殴りかかっても、 「お」 コンマ三秒。 スローに動いているようにしか見えない。 さて、そろそろこの集中力も解除するか。 「ぉおおおおああああ!!!!」 スローに動いていた時間が正常に戻る。 何故ならもう俺は奴に一発殴っていて、超集中する必要も無いからだ。 「うおおお」とか叫んでいた相手は自分が鼻血を出していることにも気づかず、その場で気絶した。
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