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「んだこの馬鹿は。」
「どけ、カスが。」
馬鹿とカス呼ばわり。
さすがにこのツナギ男も怒るのでは、と思ったのだが。
「なぁ、頼むよ~。こいつ俺の妹なんだ。」
「はっ!?いもっ、…」
抗議の言葉を述べようとする前に。
グイッ、と腕を引き寄せられて、俺の顔が奴の胸板にぶつかった。そのまま頭を押さえられる。
「静かに…!今は、妹ってことに、ね?」
ツナギ男の方が背が高かったらしく、屈んで耳元で囁かれる。
うっ。
な、何だってんだよ…チクショウ…
当然不良共が納得するはずもなく、背後から罵声が飛び交う。
「ウゼェ~。おい、こいつぶっ殺そうぜ。」
「同意見。」
あーあ。
どうすんだコイツ…
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