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『J・J・D』
それが俺のチーム名だ。
俺の目の前で崩れ落ちていった奴を信じられないといった様子で見つめる雑魚。
「い、今、何をしたんだ!?」
「俺を倒したければもっと腕を上げることだな。」
ふっ。決まったぜ。
「桐島さん!渋いっす!超渋いっす!」
「今日もオールバック決まってるっす!マジパネェっす!」
『J・J・D』の仲間、つまり俺の弟分たちが目をキラキラさせて近づいてきた。
「オウ、てめえら。もう捕まんじゃねーぞ。」
そもそも俺がなんでこんな低級雑魚を倒しに来たのかというと、俺の弟分が捕まったからだった。
人質取れば俺に叶うとでも思ったのか…
全くおめでたい頭の奴らだ。
弟分も、チーム名の由来も知らないで俺に尊敬の眼差しを向けている。
『J・J・D』という名を聞けば、恐怖する者、厨二病だと笑う者、様々だ。
ふふふ、馬鹿め。
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