14/15
前へ
/169ページ
次へ
一目惚れなんて信じてないけど、突然現れた美形の男の子に目を奪われ、固まったまま動けない。 「あれ? もしかして見とれてる?」 悪戯に言う彼の笑顔に、慌てて返す。 「ち… 違うっ!」 否定にならない返事だったが、彼は「それは残念。」と言ってまた微笑んだ。 (さっきの猿がひど過ぎて、かっこよく見えるだけだ!) そう自分に言い聞かせ、恐らく真っ赤であろう顔を隠す様に俯く事しか出来ない。
/169ページ

最初のコメントを投稿しよう!

36人が本棚に入れています
本棚に追加