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それからは特筆すべき様なこともなかった、ただご飯は本当においしかった。
私はやりたいことがあるからとお父さんと一緒に帰路を急ぐ。
家に着くなり私は自分の部屋に閉じこもり、より一層魔法陣の研究に熱を上げる。
手がけていた古代魔法がやっと完成しそうなのだ。
オリジナルにして古代魔法というのは少し違和感があるが、構成的には古代魔法に分類されるので気にしない。
「後は概念だけか・・・」
う~ん、これの概念と言ったらあれしかないけどこれだと今の私なら発動して五分と持たないな~
「まあ、後は成長に期待かな?」
そんなことを考えつつ作業を進めること4時間、ついに初のオリジナル魔法が完成した。
さて、後は試運転だけ。
早速庭に出て使ってみよう。
駆け足で庭に向かう。
「あれ?もう夜だったんだ?」
あまりにも熱中しすぎて時間の経過を忘れてしまったようだ。
「まあ、いいか、それじゃやりますか。」
空中の魔力の元、マナを操り魔法陣を構成する。
私は今になっては楽にできるがこれにはかなりの練習が必要だ、なにせ自分以外のマナに干渉することはかなりの高等技術だからだ。
うん、五歳じゃ絶対できないよね普通は。
魔法陣の構成が終わる。
後は魔法名を唱え魔力を込めるだけ。
「発動”アヴァロン”」
アーサー王が死んだとされるリンゴの木と湖がある楽園が私の指定した範囲に展開される。
概念は”不死”と”守護”この空間置いて私は死なないし空間そのものが私を守る。
攻撃性は一切ないが通常の魔法とは明らかにレベルが異なる。
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