770人が本棚に入れています
本棚に追加
「まあ、向こうに行くに当たって、3つまではお願いをかなえてあげるけど、どうする?」
ほぉ~、それは願ってもないことだな。
「ん~、じゃあ、今までの記憶と、この名前を引き続き使えることでいいや。」
俺はこの名前を気に入っている。
小さいときはやたら、女っぽくて毛嫌いしていたけど、俺が俺だったという一つの標。
だから、これからも使いたいななんて思ってたりする。
「えっ?それだけ?」
「他に頼むことなんてないしな~」
「ん~、まあいいわ、それで三つ目はどうするの?」
そう言えばこれから行く世界の説明を受けてなかった気がする。
「あぁ~、そうね、魔法があって、人間以外にもエルフとか、獣人とかいるわね。」
・・・いちいち心を読まないでほしい。
「あら、ごめんなさい。」
・・・
「ん~、じゃあ魔力を平均より少し上くらいにしてもらおうかな。」
「相変わらず、事なかれ主義なのかしら?」
「いや、平和主義ってだけかな?まあ、他のことは実際に向こうに行って学んでみようと思うよ。」
そっちの方が面白そうだしね。
それに俺は悪いこともしないけど善いことあんまりしないし。
最初のコメントを投稿しよう!