真紅の双星

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「当てる…!」 ズガァンッ!! ロックオンサイトに写り込んだ隊長機の胴体に向けてガンブレードに装填マグナム弾を放つ。 キュボゥッ!!とブーストを噴かせて軽くステップを踏んでマグナム弾をかわした角付きの隊長機はヒートホークを抜いて迫り来る。 「ハズしたっ!?やはりロックオンしてからの射撃では射撃にラグがあるか…!だが…!」 ガンブレードを前に突き出したままヴァイザンの最大速度で隊長機の胴体にその漆黒の刃を突き立てる。 ガンブレードの刃はスルリと抵抗も無く、隊長機のコクピット付近を貫通した。そのまま刃を横にズラして機体を切断する。 「此処は俺の距離だっ!!!」 ―――ドォォンッ!!! メインモニター一杯に広がる爆発のフラッシュに目を細め、レーダーを確認する。 左右から挟み打ちする様に残ったギラ・ズール2体がビームマシンガンをこれでもかと掃射してくる。 ガキュキュキュン!!!!ドドドドォンッ!!! 「その程度でこの進化したウェラブルアーマーを貫けると思うな」 放たれるビームの弾幕をビームコーティングした新型ウェラブルアーマーは受け流し、その威力を爆発して無効化させて行く。 「そろそろ頃合か…見せてやる、コレがEXAMシステムだ!!!」 バァァァンッ!!!! 残ったウェラブルアーマーを、コンソールにあるパージボタンを押して強制的にパージさせてEXAMを発動させる。 ヴァイザンのバイザーが赤く輝き、妖しく輝く紅連の双眸がギラ・ズールを2体視認する。 .
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