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「どうした?」
生徒達の異変に気付いた教師がそう言って、生徒が見ている方向を振り向いた。
「……お前達、今日の授業は教室に変更だ。」
見るからに危ない集団を見つけ、教師はそう言って生徒達に教室に戻るよう指示する。
生徒達は言われるまでもないというように昇降口に小走りで向かう。
俺は教師の事を気にしながらも昇降口に向かおうとした。
「堕天使!狩りに来てやったぞ!」
近づいてきた集団の一人がそう叫んだせいで俺は足を止めてしまった。
(堕天使って金色の堕天使のことか?)
俺はGOLDのリーダーの別名を思い出す。
「まさか、この学校にいるのか?」
そう独り言を呟く。
「おい、行くぞ。」
足を止めていたらしい俺を伶翔が促す。
気付くと周りに生徒の姿はなく、昇降口では龍丞達が早く来いとばかりに手招きしていた。
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