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俺達は何をする気なのだろうかと二人を見守る。
副会長と会計は集団の先頭にいた二人に何やら話し掛けていた。
(大丈夫か?あいつら…)
かたぎに見えない会計はともかく、喧嘩などしたことのない副会長なんかは心配だ。
殴られたりしないかと心配していると副会長と会計が頭を下げた。
それを見た集団はおとなしく来た方向に戻って行く。
「えっ?なんだ?」
俺は予想していなかった展開に声を上げる。
「スゲー、さすが生徒会…」
龍丞も、隣でただ感心したかの様にそう言った。
「……そういうことか。」
ただ一人、伶翔だけが何かに納得したようにボソリと独り言を呟く。
「えっ?」
聞き返した俺に伶翔は、何でもないですといつもの敬語で答えた。
その後、体育は自習になり俺達は教室で過ごした。
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