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天宮命(アマミヤ・ミコト)
家が代々刀鍛冶の家系で、京都でもかなりの名家らしいが、本人は刀鍛冶が嫌で、英語を使った仕事がしたい!
って親に反発して、英語科のある長野の辺ぴな学校に単身進学を決め、ほとんど逃げるように来たらしい。
今は、俺と同じ大学に通っている。俺から見ても完璧なやつ。
当時から勉強はトップクラスだし、華奢な体からは想像もつかないくらい運動神経抜群、なによりそのルックス。
先輩、同学年、後輩、いつだって相当モテていた。
「よお!貴子は?」
「知らん!もうすぐくんじゃない?」
ミコトは校門のコンクリートへ寄りかかったまま片手を目の前でひらひらと振った。
「知らんはずないんじゃないの~?おまえらつき合ってんだろ~。」
「俺は放任主義なの。」
そう、ミコトは関西人なのに関西弁を一切しゃべらない。
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