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ミコトのおばあさんが東京の人だったらしく、ミコトのお父さんに『ちゃんとした日本語を使いなさい』と関西弁でしゃべらせてくれなかったらしい。
そして、ミコトのお母さんも関東の人だったということで、小さいころから標準語しか使わなかったから、自然とそうなったって言ってた。
「おせーな。」
ミコトは待つのにうんざりしてきたといった様子でつぶやいた。
「まあ、俺ら夏休みで時間だけは有り余ってんだからいいんじゃない?」
「それは紘斗だけだろ。俺は忙しいの。」
「何言ってんだよ。毎日昼過ぎまで寝てるくせによー。」
「ははは。確かに。」
こういうやりとりをここでしていると、まるで高校生に戻ったみたいだ。
あのころと何も変わってないって思った。
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