プロローグ

2/2
217人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
ここはただ白く何も無い空間 飢えや老い、音までも無く有るのは光と白だけ この部屋は地獄と天国の狭間 ここにいるのは一人の男だけ この男は何日、何ヶ月、何年、何十年、何百年ここにいるのかわからない それほどの時を過ごしてきたのだ ずっと、瞼を閉じて待つのだ この男はいつでもこの無限の地獄を出る事が出来る しかしこの男は出ようとはせず、待つのだ 声を、音では無い声を
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!