出逢い

13/21
前へ
/29ページ
次へ
「そう、貴女の。どうです?ぴったりじゃありません?美しい花って意味ですよ」 沖田は笑って言った。 この笑顔は心からの笑顔だろう。 「…美華」 確かめるように呟いてみる。 美しい花だなんて自分に合わない気もしたが、素直に嬉しかった。 「美華」 馴染ませるように、今度はハッキリと口にだしてみる。 なんだかくすぐったいような気分になると同時に、これが自分の名前なんだと思えた。 「沖田!!ありがとな!!!」 満面の笑みでそう言うと、沖田も笑い返してくれた。
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加