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「そう、貴女の。どうです?ぴったりじゃありません?美しい花って意味ですよ」
沖田は笑って言った。
この笑顔は心からの笑顔だろう。
「…美華」
確かめるように呟いてみる。
美しい花だなんて自分に合わない気もしたが、素直に嬉しかった。
「美華」
馴染ませるように、今度はハッキリと口にだしてみる。
なんだかくすぐったいような気分になると同時に、これが自分の名前なんだと思えた。
「沖田!!ありがとな!!!」
満面の笑みでそう言うと、沖田も笑い返してくれた。
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