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少女はそう思い足を踏み出した。否、踏み出そうとした。
しかしそれは、突然伸びてきた手によって阻まれた。
ガシッ
「ちょっと待ってくださいよー。別に誰も用はそれだけとは言ってないでしょう?」
先程の男の声。
掴まれた腕に思いっきり不快感を露にし相手を睨み付けた。
「痛い。ウザい。離せ」
「いやですよー。だって貴女、逃げるでしょう?」
当たり前だろっ!!
団子を頬張りながらヘラヘラと答える男に明確な殺意を覚える。
なにこいつ。ふざけた奴!!
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