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振りほどこうと腕に力を込めるが、びくともしない。
「むだですよー。大人しくついてきてください」
「え、あ、ちょっ…待て!!」
そんな声も虚しくズルズルと引きずられていった。
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「はい、着きましたよー」
「…どこだよここ」
ほんとは聞かなくてもわかってた。
「新撰組屯所です」
…やっぱり。
「なんで…」
つい口をついてしまった。
「仲間になりましょう」
しかし聞こえてきたのは思いもしない言葉。
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