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「…んッ、……あぁッ………はぁ…」 甘い声が暗い部屋に響いた。 薄暗いが2つの影が重なっているのがわかった。 「…さ、ぞ……ッ…さんぞっ…」 何度もか細い声が三蔵を呼ぶ。 「…ぅンッ…」 突然唇を塞がれた。 そのまま固まっていると温かい物体が俺の口の中をむさぼる様に動きまわっていた。 …ほんのりマルボロの香りがする あぁ三蔵だ。 瞬時にわかった。 一度しか抱かれていなくても大好きなあの人の感触を忘れるわけがなくて… 何よりこの匂いは三蔵しか考えられなくて… 「…三蔵、好きだよ」 いつの間にか勝手に声が出ていた。 なぜかそう言わずにはいられなかった。 ねぇ 三蔵、 好き… 大好き…… アナタが俺の事を好きでなくてもいい… そんな贅沢は言わない。 だからせめて、そばに居させてください。
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