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そこで悟空は目を覚ました。
あのまま歩いて公園のベンチでいつの間にか寝ていた様だ。
もうとっくに日は沈み、辺りは真っ暗だった。
「……。」
久しぶりにあの時の夢を見た。
懐かしくて、切なくて…もう現実に起こる事のない丁度一年前の夢。
「……女々しい…な…。」
我ながらそう思う。
こんな奴ほど三蔵に嫌われるのに…
「…好き、大好きだよ?三蔵。」
これが最後だから今だけ言う事を許して下さい。
「…ふッ、ぅえッッ………好きだよ三蔵…ッ…ずっと…」
もう別れよう。
俺が三蔵を縛ってはいけない。
そもそも俺が三蔵に告白したことが間違ってるんだ。
今日でおしまいだ。
今日三蔵にきちんと言おう。
そう決意すると悟空は立ち上がった。
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