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三蔵も妖怪も悟空のしようとする事が解らなく、一瞬だけ止まった。 が、三蔵のほうが一瞬先に気づき、早技で銃を拾い、妖怪の頭に向かって一発撃った。 ガウンッ!! 「ぎゃーーーー!!!」 頭から血を流しながら妖怪は倒れた。 「…悟空」 三蔵が悟空の名前を呼ぶと悟空の体がびくついた。 そして2人の目が合った。 「あ…ごめ、んなさい……」 悟空は下を向き謝った。 「何について謝っている…?」 「い、今の…迷惑かけてゴメン…。それからさっきの邪魔して……ゴメン!!…怒ってるよな?」 頭を下げ懸命に謝った。 「俺が怒っている理由が解っているのか?」 三蔵は悟空を睨んだ。 「だから…今言った事……さっきのお姉さんとのやつ…邪魔したよな?…でも三蔵ならいくらでも綺麗な人寄ってくるよな……?」 俺じゃなくても相手ならいくらでもできるよな…男の俺じゃなくても…… 「今日…ホントはね?三蔵に言いたい事あったんだ……。」 「…。」 三蔵は黙ったままだった。 悟空は笑顔を作った。 「ねぇ、三蔵。今日が何の日か覚えてる?…丁度一年前の今日、俺の聞き間違いじゃなかったら…俺達が付き合い始めた日なんだよ?」 「そうだな…」 「間違ってなかったんだ…。だけどね?もう別れよ?俺がいてもしょうがないし、俺は三蔵に相応しくなーーッん」 また三蔵はキスをした。 「黙れ。人が黙ってりゃあ好き勝手いいやがって…」 そう言うと悟空の傷を舐めだした。
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